僕なりのシンフォニックメタル

最近、弊社では矢島舞依さんのツアーなども手がけております。

私としては縁の深い方でもあるので、Reny翌日から頑張って

フライヤー配りなどしておりました(´・ω・`)

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「覚醒JINX」矢島舞依 / kakusei-jinx yajima mai

今までアイドル系の対バンがほとんどを占めていたということもあり、

お客様はあまりメタルに詳しくないということで、

「これってシンフォニック・メタルに入るんですかね?」

とお問い合わせなどもありました。

僕としては十分入ると思うのですが、

そこで僕なりにすっごい触りの部分だけ抽出して紹介してみようと思いました。

シンフォメタル基本の4曲

一般的な定義についてはWikipediaなど見て頂くとして・・・

通常ここではディスクガイドなどを書くのですが、

まあアルバム数枚聴くのも大変なので4曲ほど上げたいと思います。

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ブラジルのメタルバンドですが、日本では超有名バンドのANGRA

シンフォニックメタルの一側面として、パワーメタルとの親和性があります。

シューベルトの未完成交響曲"Unfinished Allegro"をアレンジしたイントロから、

疾走パートに移る様式は正にこれぞ!です。

(そもそもイントロ~リード曲という流れもメタル的です)

 

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イタリアのメタルバンド、Rhapsody(今はRhapsody Of Fire)から。

クラシックとの親和性から、オペラの物語要素や合唱(クワイア)を

コーラスに取り入れた曲も多く作られています。

この曲はメロディック・スピードメタルアンセムでもあり、

大半のメタラーはサビを歌えます。好き嫌いは別として。

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フィンランドのメタルバンド、Nightwishから。

殊にヨーロッパの女性Voメタルシーンではオペラティックなボーカルが

多数いますが、その嚆矢と言えるでしょうね。

現在ボーカルは変わっていますが、洋の東西を問わず非常に人気のある

シンフォニックメタルバンドです。

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シンフォニックメタルを語る上で欠かせない要素がもう一つあります。

ゴシック・ロックとの親和性の高さです。

特にアメリカではEvanescenceのヒットとシンクロして、

女性Voシンフォニックメタルが続々とチャートインしました。

そんなわけでシンフォというとゴシック風のサウンドをイメージする人も多いです。

日本でのシンフォニックメタル

ここまで紹介してきましたが、大筋で言って日本ではシンフォニックメタルを

「メロディック・パワー・メタルのクラシックっぽいやつ」

ゴシック・メタルの女性Voでキーボード多いやつ」

の二通りで受容している傾向があります。

何故かというと、メロディック・パワー・メタルは00年代前半のインターネット上で

入り口として非常に多く紹介されていたため。

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ゴシック・メタルはそれそのものも人気がありますが、

何よりEvanescenceが大ヒットし、メタラー以外でも聞いていたからです。

(そもそもこれがメタルかについては長くなるので・・・)

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どの流れで入ってきたかで、同じシンフォニックメタル好きでも良しとするものが

まるで違ったりしています。

シンフォニック・アレンジを共通項としながら音楽性そのものは極端に割れている、

それが魅力でもあり難しさでもあるかなと思っております。

NLMDX出演のシンフォニックメタルバンド

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先日、6/3新宿RenyでLOUDexSTAGEに出演していただきましたCross Vein。

基本的にはメロディックパワーメタル寄りのシンフォだと思います。

やはりメロディの美しさ、そしてキーボードとツインギターからなる圧倒的な

音数の多さが魅力的ですね。

あとJULIAさん(本名)のエレガントなキャラも注目点でしょうか。

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インディーズメタル界の至宝、関西の誇りといえばWINDZOR。

メロディックパワーメタルにシンフォニック要素を取り入れたサウンドです。

メロディのエピカルさ、それを歌い上げるKinoppyさんの実力が光ります。

次回は8/5に渋谷O-WESTLOUDexSTAGE Vol.2にご出演いただきます。

マシンガンMCは現地でご確認ください(´・ω・`)

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名古屋のシンフォニックメタルバンドといえばAdrastea。

メロディックパワーメタル寄りのシンフォニックをベースに、

フォーキーな要素もあり聴き応えのあるサウンドになっています(アルバムは6/24発売)

特に3.は楽屋で見ていたバンドマンがフロアに出て行くレベルの名曲です。

というわけで矢島さんのレコ発ツアー大阪編にも出演します (´・ω・`)

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声楽出身の女性Voを擁するElupiA。

ツインキーボード(シンセ+ピアノ)からなるシンフォの嵐、

クラシック成分は群を抜くレベルの分厚さを誇っています。

どちらかといえばゴシック寄りに近いアプローチでしょうか。

こちらも8/5に渋谷O-WESTLOUDexSTAGE Vol.2にご出演いただきます。

終わりに

こうしてみると我々の企画に出演いただいているバンドの皆様には

メロディックパワーメタルよりのシンフォニックが多いとなるかと思います。

日本のメタルシーンが今なお80年代ジャパニーズメタル文化の濃い影響下にあり、

その頃はパワーメタルが支配的であったことも理由の一つでしょう。

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伝統を引き継ぎながらも、新たに幅を広げ価値を創出していけるか・・・

これはバンドマンのみならず、我々イベントサイドの、そしてDJとしても

取り組まなければならない課題の一つです。

 

ここに取り上げたのは本当に入り口の入り口、または僕らの仲間たちの

「シンフォニック・メタル」です。

もし興味を持って頂いたなら、より深く広い世界へ足を運ばれていくことを

願ってやみません。

我々もそれを提供できるよう努力してまいります(´・ω・`)

謝辞

私は自分でも自称するほどMETALGATEというサイトのチルドレンなのですが、

全く見ないで書いたにもかかわらずサイト内のシンフォニックメタルの項目

同じようなチョイスになってしまったのでここに感謝の気持ちを込め、

紹介させていただく次第です。